ETF(イーティーエフ)とは “Exchange Traded Fund”=上場投資信託 のことであり
かんたんに言うと、投資信託を株のように売買できる金融商品です。
証券取引所に上場しているため、株と同じようにリアルタイムで売り買いでき、値動きを追うことができます。
日経平均やS&P500などの指数に連動しているものが多く、「1本で分散投資ができる」のが最大の魅力です。
購入も1個単位で購入できるのが嬉しい点です。
目次
ETFの特徴
- 株のように取引可能
- 市場が開いている時間帯ならいつでも売買できる。
- 成行・指値注文など、株と同じ操作感。
- 投資信託のように分散効果がある
- 1銘柄を買うだけで、複数の企業に分散投資ができる。
- 例:S&P500連動ETFならアメリカの主要500社に同時投資。
- 運用コスト(信託報酬)が安い
- 同じ内容の投資信託よりも、手数料が安いことが多い。
- 分配金(配当)を受け取れる
- ETFの中には年数回の分配金を出すタイプもある。(4回 / 年、12回 / 年 などの配当がそれぞれある)
- 「インカムゲイン」を狙う投資にも向いている。
メリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 少額で分散投資できる | 取引ごとに手数料がかかる |
| 市場価格でリアルタイムに売買できる | 指数連動なので大きな値上がりはしにくい |
| 世界中の市場にアクセスできる | 為替リスクがある(海外ETF) |
| 配当(分配金)がある | 再投資は手動で行う必要あり |
SBI証券などは購入の手数料が0円の事も多く、運用しやすいです。<公式サイト>
代表的なETFの種類
- 国内株式ETF:TOPIX、日経平均連動型など
- 米国株ETF:S&P500(VOO)、高配当株(VYM・HDV・SPYD)など
- 債券ETF:AGG、BND など
- REIT(不動産)ETF:IYR、J-REITなど
- セクターETF:テクノロジー・ヘルスケア・エネルギーなど
ETFと投資信託の違い
| 比較項目 | ETF | 投資信託 |
|---|---|---|
| 売買のタイミング | 市場の営業時間内なら自由 | 1日1回(基準価額で) |
| 手数料 | 安い | やや高め |
| 分配金 | あり | 自動再投資が多い |
| 使い勝手 | 株のように売買できる | 積立に向く |
| 向いている人 | 自分でタイミングを見て売買したい人 | 自動でコツコツ積み立てたい人 |
まとめ
ETFは「投資信託の分散効果」と「株式の機動性」を併せ持つハイブリッド商品。
初心者でも少額から世界中の市場に投資でき、長期的な資産形成の中心に据えられる存在です。
FIROを目指すうえでも、“資産を働かせる”ツールの代表格といえます。
NISA枠とうまく組み合わせる事で、海外ETFでもメリットを最大限発揮できます。

