はじめに:FIROと資産設計の関係
「FIRO [ファイロ](Financial Independence, Retire Optional)」とは、経済的自由を得た上で
“働くかどうかを自分で選べる状態”を目指す考え方です。
FIREと似て非なるFIROは、“完全リタイア”ではなく、“選べる人生”を目指します。
その実現の鍵を握るのが「資産設計」です。
本記事では、FIROの思想に共感する人が、現実的に一歩踏み出すための実践的な資産設計方法を紹介します。

1. FIROに必要な3つの視点
FIROを実現するには、以下の3つの視点から資産設計を行う必要があります。
1-1. 収入の多層化(Multiple Income)
・本業(給与収入)
・副業(スキル収入・アフィリエイトなど)
・資産収入(配当・不動産・利子)
この3つを「バランスよく伸ばす」ことがFIROへの近道です。
1-2. 支出の最適化(Smart Spending)
ただの節約ではなく、「人生の満足度を落とさずに、投資に回せる余剰を生み出す工夫」が必要です。
たとえば、サブスク見直し・固定費の交渉・支払い方法の工夫などが挙げられます。
1-3. 資産配分の戦略化(Portfolio Strategy)
投資は“手段”です。大切なのは「目的」と「期間」に合わせた資産配分です。
- 短期資金(生活防衛)
- 中期資金(住宅・教育・大型出費)
- 長期資金(FIRO実現)
この3つを「時間軸で分ける」ことで、ブレない資産設計が可能になります。
2. 実践ステップ:FIRO資産設計の5ステップ
- 貯蓄額(現金・口座)
- 投資資産(日本株・米国ETF・投信など)
- 年間の支出額・入金力(=貯蓄に回せる金額)
まずはGoogleスプレッドシートや家計簿アプリで可視化することから始めましょう。
FIROは、目的地を決めないと永遠にたどり着けません。
- 5年でサイドFIRO
- 10年で本格FIRO
など、自分の「望むライフスタイル」から逆算しましょう
目安となるのが「生活費 × 12ヶ月 × 25年(もしくは30年)」。
これはいわゆる「4%ルール」に近い考え方です。
例:
月20万円で暮らしたい場合
→ 年240万円 × 25 = 6,000万円
この金額を目標に、配当・資産運用での達成ルートを考えます。
FIRO実現の最大の加速装置は「入金力」です。
- 本業の昇給・転職
- 副業で月3万円〜10万円の収入を増やす
- 支出削減によるキャッシュ創出
特に、毎月の“入金力アップ”がFIRO実現のスピードを決めます。
実践例:
- 毎月:NISAでVOO・高配当ETF・日本株積立
- 管理:Googleスプレッドシートで自動管理
- 年間:配当の記録、資産増加グラフを作成
数字の推移を“見える化”することで、モチベーションも継続しやすくなります。
3. モデルケース:私のFIRO資産戦略
入金力:月5-10万円
→ 年間60-120万円(5年で300-600万円)
年間通して、ボーナスなども多く入れてだいたいこれくらいか、それ以上を目指します。
投資先
- VOO:米国インデックス(長期成長)
- HDV/VYM:米国高配当ETF(配当収入)
- 日本高配当株:三井商船、エネオス、JTなど
私は、デイトレーダーのようにはできないので、配当(インカムゲイン投資)が主となります。
期待する収益
- 年利5〜6%(平均)
- 配当年40万〜60万を目指す。
ココで目標はあくまで第一段階としてです。
FIRO達成目標
- 45歳で配当+副業収入=生活費クリア
- その後は「働くかどうかを自分で決める」人生へ
50歳では完全に引退(好きなときに、好きなだけ働く形に)できるように
おわりに:FIROは資産の“設計”で実現できる
FIROを夢で終わらせるか、現実にするか。
その鍵は「ライフスタイルと目的に合った資産設計」にあります。
派手な投資や一発逆転ではなく、地道な入金と設計の積み上げが、FIROへの確かな一歩となります。
あなたの「選べる人生」の実現に、この記事が少しでも役立てば嬉しいです。

