Googleスプレッドシートのデータを賢く制限!ARRAY_CONSTRAIN関数の使い方と実例

目次

はじめに

Googleスプレッドシートでデータを整理する際、大きなデータセットの一部だけを抜き出して表示したいことはありませんか?たとえば、上位10件のデータだけを見たいときや、指定した範囲のデータだけを抽出したいときです。

ARRAY_CONSTRAIN関数を使えば、指定した行数や列数に制限をかけて、必要な範囲だけを簡単に表示できます。この記事では、この関数の基本的な使い方から応用例までをわかりやすく解説します。


ARRAY_CONSTRAIN関数とは?

ARRAY_CONSTRAIN関数は、Googleスプレッドシートでデータ範囲の行数や列数を指定して制限するための関数です。大量のデータから一部だけを取り出して表示する場合に便利です。


ARRAY_CONSTRAIN関数の構文

ARRAY_CONSTRAIN関数の基本構文は次の通りです。

=ARRAY_CONSTRAIN(配列, 行数, 列数)

配列:データを取り出す元の範囲(セル範囲や関数の結果)。

● 行数:表示したいデータの行数。

列数:表示したいデータの列数。


基本的な使い方

例1:データの上位5行を抽出

データ例

商品名売上在庫
リンゴ5000円20個
バナナ3000円15個
オレンジ4000円25個
パイナップル6000円10個
グレープ2000円30個
スイカ7000円5個

数式

=ARRAY_CONSTRAIN(A1:C6, 5, 3)

結果

商品名売上在庫
リンゴ5000円20個
バナナ3000円15個
オレンジ4000円25個
パイナップル6000円10個
グレープ2000円30個

応用例

実例1:最新データを表示

大規模なデータセットの中から、最新の10件だけを表示したい場合にARRAY_CONSTRAIN関数を活用します。

数式

=ARRAY_CONSTRAIN(A1:C100, 10, 3)

これにより、指定した範囲の上から10件が抽出されます。


実例2:列を制限して表示

商品の売上と在庫のみを表示し、商品名を除外したい場合。

=ARRAY_CONSTRAIN(A1:C6, 6, 2)

結果

商品名売上
リンゴ5000円
バナナ3000円
オレンジ4000円
パイナップル6000円
グレープ2000円
スイカ7000円

実例3:動的データと組み合わせて利用

FILTER関数やQUERY関数と組み合わせて、特定の条件に一致するデータを抽出し、それをARRAY_CONSTRAINで制限します。

データ例

商品名売上在庫
リンゴ5000円20個
バナナ3000円15個
オレンジ4000円25個
パイナップル6000円10個
グレープ2000円30個
スイカ7000円5個

数式

売上が4000円以上の商品の上位3件を抽出する。

=ARRAY_CONSTRAIN(FILTER(A1:C6, B1:B6>=4000), 3, 3)

結果

商品名売上在庫
リンゴ5000円20個
オレンジ4000円25個
パイナップル6000円10個

ARRAY_CONSTRAIN関数の活用場面

大規模データの要約
分析用データを一部だけ抜き出して処理したい場合に便利です。

レポートの簡略化
必要な行数や列数に制限して、見やすいレポートを作成できます。

動的なデータのフィルタリング
他の関数と組み合わせて、リアルタイムでデータを抽出し、表示範囲を制限できます。


注意点

● 元データを超える行数や列数を指定するとエラー
配列が不足している場合、エラーが返されます。

元データが変更されると動的に変化
配列が動的に変更される場合、ARRAY_CONSTRAINの結果も自動で更新されます。


まとめ

ARRAY_CONSTRAIN関数は、大量のデータから必要な部分だけを抽出して表示するのに非常に役立つ関数です。
特に、行数や列数を指定してデータを制限できるため、データ分析やレポート作成の効率化に繋がります。

FILTER関数やQUERY関数と組み合わせれば、さらに柔軟なデータ操作が可能です。
ぜひこの記事を参考に、GoogleスプレッドシートでARRAY_CONSTRAIN関数を活用してみてください!

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この記事を書いた人

ドローン撮影、動画編集、サイト運営、パソコンスキルを説明紹介

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