はじめに
Googleスプレッドシートを使っていると、データの数を数えたいシーンがよくあります。例えば、「売上データの件数」「テストの得点が入力されている生徒数」などです。そんなときに便利なのがCOUNT関数です。
この記事では、COUNT関数の基本的な使い方から応用例まで、初心者にもわかりやすく解説します。
COUNT関数とは?
COUNT関数は、指定した範囲内にある「数値データ」の個数を数えるための関数です。文字列や空白セルはカウントされません。
COUNT関数の構文
=COUNT(範囲)
範囲:数える対象となるセル範囲。
基本的な使い方
1列の数値データをカウントする
以下のように、データが入っているセルの数を数えます。
数字の0は、カウント対象ですが、未記入や、文字列、空のセル、はカウントされません。
A列 |
---|
10 |
20 |
文字列 |
30 |
数式
=COUNT(A1:A5)
結果
この場合の結果としては、3
(数値データ:10、20、30 の3件、文字列や空欄はカウントされない)
複数範囲のデータをカウントする
COUNT関数は、複数のセル範囲を指定することも可能です。
数式
=COUNT(A1:A5, B1:B5)
これだと、A列とB列とそれぞれの範囲無いで、指定した全ての範囲から数値データを数えます。
実例紹介
実例1:売上データの件数をカウント
データ例
売上金額 |
---|
5000 |
3000 |
7000 |
数式
=COUNT(A1:A4)
結果
3
(空白セルは無視されます)
実例2:テスト結果の有効データをカウント
データ例
学生名 | 点数 |
---|---|
山田 | 80 |
鈴木 | 90 |
田中 | |
高橋 | 85 |
数式
点数の部分だけカウントします。
=COUNT(B1:B4)
結果
データが、入力されているのは、全部で3件ってことになります。(空白セルはカウントされません)
こういうときには、学生名の部分もカウントしておけば、総数との差分で入力漏れを確認できるようになります。
=COUNT(B1:B4)/count(A1:A4)
このようにすることで、点数の入力/学生の数とすることができます。
実例3:日付データをカウント
データ例
日付 |
---|
2024/11/01 |
2024/11/02 |
2024/11/04 |
数式
=COUNT(A1:A4)
結果
3件(日付も数値データとして扱われます)
COUNT関数の注意点
● 文字列や空白セルはカウントされない
COUNT関数は数値データのみを対象とします。文字列やエラー値を含めてカウントしたい場合は、COUNTA関数を使用します。
● 範囲内の数式結果もカウントされる
数式によって生成された数値もカウントの対象になります。
● データ型の確認が必要
セル内のデータが数値形式になっていない場合(例:文字列として入力された数値)、カウント対象外となります。
COUNT関数の+αの活用方法
実例1:条件付きのカウント(COUNTIF関数)
特定の条件に合致するデータだけをカウントしたい場合はCOUNTIF関数を使用します。
数式例
「80点以上の学生数を数える」
半角の” “で挟むことを忘れないように、以下の場合には “<=80″とすれば、80点以下となる。
=COUNTIF(B1:B4, ">=80")
実例2:複数条件のカウント(COUNTIFS関数)
複数の条件に合致するデータをカウントする場合には、COUNTIFS関数を使用します。
数式例
「80点以上で名前に『山』が含まれる学生数を数える」
=COUNTIFS(B1:B4, ">=80", A1:A4, "*山*")
文字列の両サイドに半角の* *で挟むことで、〇〇を含むとすることができます。
挟まないと、山という名前の生徒のみとなるので、該当者なしとなる。
まとめ
GoogleスプレッドシートのCOUNT関数は、数値データの個数を簡単に数えるための便利なツールです。基本的な使い方をマスターすれば、データの整理や分析がぐっと効率的になります。
- COUNT関数:範囲内の数値データをカウント
- 応用:COUNTIFやCOUNTIFSで条件付きカウントも可能
スプレッドシートでデータを扱う際には、ぜひCOUNT関数を活用してみてください!
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