はじめに
Googleスプレッドシートでデータを扱う際に、複数の値を1つのセルに結合したいことはありませんか?たとえば、姓と名を1つのセルにまとめたり、リストをカンマで区切った形式に変換したりする場合です。
そんなときに役立つのがJOIN関数です。この関数を使えば、複数のデータを簡単に結合し、見やすく整理できます。
この記事では、JOIN関数の基本的な使い方から、日常業務での応用例までを具体的に紹介します。
JOIN関数とは?
JOIN関数は、Googleスプレッドシートで複数のセルや範囲のデータを、指定した区切り文字で結合するための関数です。データを一度に結合できるため、作業効率を大幅に向上させます。
JOIN関数の構文
JOIN関数の基本構文は以下の通りです
=JOIN(区切り文字, データ範囲)
● 区切り文字:データを結合する際に使う文字列(例:”, “、” – “など)。
● データ範囲:結合したいセルの範囲やリスト。
基本的な使い方
例1:姓と名を結合する
データ例
A列 | B列 |
---|---|
田中 | 太郎 |
鈴木 | 花子 |
この場合、姓と名を1つのセルにまとめるためにJOIN関数を使用します。
数式
=JOIN(" ", A1:B1)
結果
C列 |
---|
田中 太郎 |
鈴木 花子 |
この場合は、” ”間に半角スペースを入れているので、名字と名前の間に半角スペースを入れた状態でまとめた表示にできます。
実例1:リストをカンマ区切りで結合
シチュエーション
商品リストを作成し、それを1つのセルにまとめて表示したい場合に活用します。
データ例
商品 |
---|
リンゴ |
バナナ |
オレンジ |
数式
=JOIN(", ", A1:A3)
結果
B列 |
---|
リンゴ, バナナ, オレンジ |
このように、カンマで切られた形で文字列が続けて表示されるようになります。
実例2:住所データを結合
シチュエーション
複数のセルに分かれている住所データ(都道府県、市区町村、番地)を1つのセルにまとめたい場合に便利です。
データ例
都道府県 | 市区町村 | 番地 |
---|---|---|
東京都 | 新宿区 | 西新宿1-1-1 |
大阪府 | 大阪市 | 北区2-2-2 |
数式
=JOIN(", ", A1:C1)
結果
結合された住所 |
---|
東京都, 新宿区, 西新宿1-1-1 |
大阪府, 大阪市, 北区2-2-2 |
JOIN関数の注意点
● 空白セルの扱い
JOIN関数は、空白のセルも結合対象に含むため、結果に不要な区切り文字が表示されることがあります。対処法空白セルを除外したい場合は、FILTER関数やARRAYFORMULAと組み合わせて使うと便利です。
● 大規模データの処理
JOIN関数は、範囲が広い場合にも対応しますが、非常に多くのデータを結合すると処理が遅くなることがあります。
=JOIN(", ", FILTER(A1:A10, A1:A10<>""))
このようにするといいでしょう。
1. メールアドレスのリスト化
複数のメールアドレスを1つのセルにまとめて、コピー&ペーストしやすい形にする際に役立ちます。
データ例
数式
=JOIN("; ", A1:A3)
結果
2. タスクの進捗管理
チーム内のタスクを一覧表示し、進捗状況を簡単にまとめることができます。
データ例
タスク | ステータス |
---|---|
企画書作成 | 完了 |
プレゼン資料 | 未着手 |
会議準備 | 進行中 |
数式
=JOIN(" | ", B1:B3)
結果
C列 |
---|
完了 |
JOIN関数を活用する場面
● 商品リストやカテゴリの整理
商品情報を1つのセルにまとめ、簡単にコピー&ペーストできる形式に変換。
● プロジェクトの概要まとめ
プロジェクトのタスクや進捗を1行で表示して、全体像を把握。
● データのタグ付け
タグ情報を1つのセルに結合して、効率的に整理。
まとめ
JOIN関数は、Googleスプレッドシートでデータを簡単に結合するのに役立つ便利なツールです。複数のセルを一括で結合できるため、時間を節約し、データを整理する作業が効率化します。
ぜひ、この記事で紹介した方法を試して、Googleスプレッドシートをさらに活用してみてください!
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