はじめに
データ入力や管理の際に、「特定の文字列を別の文字列に置き換えたい」というシーンはよくあります。たとえば、商品の型番を修正したり、日付のフォーマットを変えたりする場合です。
GoogleスプレッドシートのREPLACE関数を使えば、文字列の一部を簡単に変更でき、手動作業の手間を省くことができます。この記事では、REPLACE関数の基本的な使い方から応用例までを初心者にもわかりやすく解説します。
REPLACE関数とは?
REPLACE関数は、文字列の指定した位置にある文字を別の文字に置き換えるための関数です。特定の文字列やフォーマットの一部を変更したいときに便利です。
REPLACE関数の構文
REPLACE関数の基本構文は以下の通りです。
=REPLACE(テキスト, 開始位置, 置換する文字数, 新しい文字列)
● テキスト:置換対象の文字列。
● 開始位置:置換を開始する文字の位置(1から始まる)。
● 置換する文字数:置換する文字数を指定。
● 新しい文字列:置換後の文字列。
基本的な使い方
例1:特定の文字列を置き換える
元のデータ
A列 |
---|
型番12345 |
型番67890 |
「型番」の部分を「商品」に置き換えたい場合:
数式
=REPLACE(A1, 1, 2, "商品")
結果
B列 |
---|
商品12345 |
商品67890 |
応用例
実例1:型番の数字を修正
元のデータ
A列 |
---|
型番12345 |
型番67890 |
「12345」の部分だけを「ABCDE」に置き換えたい場合:
数式
=REPLACE(A1, 4, 5, "ABCDE")
結果
B列 |
---|
型番ABCDE |
型番67890 |
実例2:電話番号のフォーマットを統一
元のデータ
A列 |
---|
09012345678 |
08098765432 |
ハイフンを追加して「090-1234-5678」の形式にしたい場合。
数式
=REPLACE(REPLACE(A1, 4, 0, "-"), 9, 0, "-")
結果
B列 |
---|
090-1234-5678 |
080-9876-5432 |
実例3:複数の単語を修正
元のデータ
A列 |
---|
東京オフィス123 |
大阪オフィス456 |
「オフィス」の部分を「支店」に置き換えたい場合:
数式
=REPLACE(A1, 3, 3, "支店")
結果
B列 |
---|
東京支店123 |
大阪支店456 |
REPLACE関数の活用場面
● 型番や商品コードの修正
部分的な変更や修正が必要なときに便利です。
● 電話番号や日付のフォーマット変更
文字列にハイフンやスラッシュを挿入して見やすく整えることができます。
● リストの一部を変更
データベースの特定の列を一括で修正する際に役立ちます。
● 表記の統一
「支店」と「オフィス」などの用語を統一して表記ミスを防ぎます。
注意点
● 文字数の指定ミス
置換する文字数が元の文字列の範囲外だとエラーになります。必要に応じて事前にLEN
関数で文字数を確認するとよいでしょう。
● 新しい文字列が空の場合""
を指定すると、対象部分が削除されます。たとえば、「型番」を削除する場合
結果:「12345」
他の関数との組み合わせ
SUBSTITUTE関数との違い
● REPLACE関数:位置を指定して置換。
● SUBSTITUTE関数:特定の文字列を検索して置換。
LEFT関数と組み合わせる
文字列の一部をREPLACEで変更しつつ、LEFT関数で先頭部分を制御
=REPLACE(LEFT(A1, 10), 5, 1, "X")
まとめ
REPLACE関数は、文字列の一部を簡単に置き換えるための便利なツールです。
型番の修正や電話番号のフォーマット変更、特定部分の修正など、データ管理や表記統一の場面で役立ちます。
この記事で紹介した方法を参考に、ぜひGoogleスプレッドシートでREPLACE関数を活用してみてください!
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