はじめに
データ入力で連番や連続データを手動で入力していませんか?GoogleスプレッドシートのSEQUENCE関数を使えば、数値や日付の連続データを瞬時に作成できます。この便利な関数は、リストやカレンダーの作成、データの番号付けなど、日常業務を大幅に効率化してくれます。
この記事では、SEQUENCE関数の基本的な使い方から応用例までを詳しく紹介します。
SEQUENCE関数とは?
SEQUENCE関数は、Googleスプレッドシートで指定した範囲に連続データを自動生成するための関数です。数値や日付など、さまざまなデータの連続入力を一瞬で作成できます。
SEQUENCE関数の構文
SEQUENCE関数の基本構文は次の通りです。
=SEQUENCE(行数, 列数, 開始値, 増加値)
● 行数:生成する行の数
● 列数:生成する列の数
● 開始値:生成を開始する数値(省略可能)
● 増加値:各データ間の増加量(省略可能)
基本的な使い方
例1:1から10までの連続した数値を作成
数式
=SEQUENCE(10, 1)
結果
A列 |
---|
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
例2:複数列の連続データを作成
数式
=SEQUENCE(5, 3)
結果
A列 | B列 | C列 |
---|---|---|
1 | 2 | 3 |
4 | 5 | 6 |
7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 |
応用例
実例1:特定の増加値で連続データを生成
特定の増加値で連続データを作りたい場合、増加値を指定します。
数式
=SEQUENCE(10, 1, 1, 2)
結果
A列 |
---|
1 |
3 |
5 |
7 |
9 |
11 |
13 |
15 |
17 |
19 |
実例2:日付データを生成
特定の日付から連続するカレンダーを作成する場合にもSEQUENCE関数を使えます。
数式
=SEQUENCE(7, 1, DATE(2024, 1, 1), 1)
結果
A列 |
---|
2024/01/01 |
2024/01/02 |
2024/01/03 |
2024/01/04 |
2024/01/05 |
2024/01/06 |
2024/01/07 |
実例3:逆順のデータを生成
減少する連続データを作成する場合、増加値を負の数に設定します。
数式
=SEQUENCE(10, 1, 100, -5)
結果
A列 |
---|
100 |
95 |
90 |
85 |
80 |
75 |
70 |
65 |
60 |
55 |
SEQUENCE関数の活用場面
1. 番号付け
データリストに連番を自動付与するときに便利です。
2. カレンダー作成
1か月分の日付を一括で生成してスケジュール管理に活用できます。
3. データのシミュレーション
増加値を調整して試算や分析を効率化します。
4. 学習用プリント作成
学生用の練習問題や回答欄を自動生成する場合に活用できます。
注意点
● 行数や列数の上限
指定した行数と列数がスプレッドシートの最大セル数を超える場合、エラーが表示されます。
● 開始値や増加値のデータ型
増加値が整数以外の場合、予期しない結果が得られることがあります。
SEQUENCE関数をさらに活用する方法
SEQUENCE関数は他の関数と組み合わせると、より便利に使えます。
FILTER関数と組み合わせ
SEQUENCEで生成したデータから条件に合致する値を抽出。
=FILTER(SEQUENCE(10, 1, 1, 1), MOD(SEQUENCE(10, 1, 1, 1), 2)=0)
結果:1から10までの偶数を抽出。
まとめ
SEQUENCE関数は、連続データの作成を簡単にする非常に便利な関数です。
手動入力では手間のかかる連番作成やカレンダー生成を自動化することで、作業効率を大幅に向上させることができます。ぜひこの記事を参考に、日々のデータ作業にSEQUENCE関数を活用してみてください!
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