スプレッドシートでデータを瞬時に可視化!セルの中にミニグラフSPARKLINE関数の使い方と応用例

はじめに

データが多くなると、数値だけでは変動や傾向をつかみにくくなります。GoogleスプレッドシートのSPARKLINE関数を使えば、セル内に簡易グラフを作成し、データの視覚化が簡単に行えます。特に、シンプルな折れ線グラフや棒グラフがすぐに追加できるため、売上やアクセス数などのデータを素早く把握するのに便利です。

この記事では、SPARKLINE関数の基本から、ビジネスシーンで役立つ応用例まで詳しく解説します。


目次

SPARKLINE関数とは?

SPARKLINE関数は、セル内に簡易グラフを挿入するための関数で、特定のデータ範囲をもとに、小さな折れ線グラフや棒グラフなどを表示します。データの増減や傾向を視覚的に確認できるため、リアルタイムの数値分析や進捗管理などで活用されています。

SPARKLINE関数の基本構文

=SPARKLINE(データ範囲, [オプション])

データ範囲: グラフの元になる数値データの範囲を指定します。

● オプション(任意): グラフの種類や色、線の太さなどを設定するためのオプションパラメータ。


SPARKLINE関数の基本的な使い方

まずは、SPARKLINE関数を使って、シンプルな折れ線グラフを作成する基本的な例を紹介します。

実例1:売上データを折れ線グラフで表示する

データ例

売上
1月500
2月700
3月600
4月800
5月750

この売上データを基に、1~5月の売上推移を折れ線グラフで表示するためには、次のようにSPARKLINE関数を設定します。

=SPARKLINE(B2:B6)

結果

C2セル内に折れ線グラフが表示され、売上の推移が視覚的に確認できます。


SPARKLINE関数の応用例

SPARKLINE関数は、折れ線グラフ以外にも棒グラフやカラーカスタマイズなど、さまざまな応用が可能です。ここからは、実際に役立つ応用例をいくつか紹介します。


実例2:データを棒グラフで表示する

SPARKLINE関数のオプションを使って、データを棒グラフで表示することが可能です。売上データのボリュームを視覚化するのに便利です。

データ例

売上
1月500
2月700
3月600
4月800
5月750

このデータを棒グラフで表示するには、次のようにSPARKLINE関数のオプションで「charttype」を指定します。

SPARKLINE(B2:B6, {"charttype", "column"})

{}このカッコで囲むことを忘れずに!

charttype(チャートタイプ)は他にも以下のタイプがある。

“line” – 折れ線グラフ

“bar” – 棒グラフ

“column” – 縦棒グラフ

“winloss” – 勝敗グラフ

結果

セル内に棒グラフが表示され、各月の売上量が一目でわかります。


実例3:グラフの色をカスタマイズする

SPARKLINE関数は、グラフの色もカスタマイズできます。たとえば、売上が多い月を強調表示するために、棒グラフの色を指定できます。

データ例

売上
1月500
2月700
3月600
4月800
5月750

棒グラフの色を青に変更するには、次のように「color」を設定します。

色指定は、英単語で書いても色コードで書いてもどちらでもOKです。

=SPARKLINE(B2:B6, {"charttype", "column"; "color", "blue"})

結果

青色の棒グラフが表示され、カラーカスタマイズされた視覚的な分析が可能です。


実例4:折れ線グラフの最小値と最大値を強調表示する

折れ線グラフの最小値と最大値を強調することも、SPARKLINE関数のオプションで可能です。

データ例

売上
1月500
2月700
3月600
4月800
5月750

このデータの最小値と最大値を強調表示するには、次のように設定します。

=SPARKLINE(B2:B6, {"charttype","column";"color","gray";"highcolor","red";"lowcolor","blue"})

color – 全体の色:灰色(Gray)
highcolor – 最大値の色:赤(Red)
lowcolor – 最小値の色:青(Blue)

複数の条件指定の際には、;(セミコロン)で区切ります。

結果

最小値と最大値のポイントが強調され、売上の変動の幅がわかりやすくなります。

最大と最小のカラー設定は、“column” – 縦棒グラフ、“winloss” – 勝敗グラフの2つしか正しく反応しません。

他にも指定できる条件としては以下があります。

color – グラフ全体の色を指定します。

highcolor – 最大値のデータポイントの色を指定します。

lowcolor – 最小値のデータポイントの色を指定します。

firstcolor – 最初のデータポイントの色を指定します。

lastcolor – 最後のデータポイントの色を指定します。

empty – 空白セルの処理方法を指定します。

nan – 非数値 (#N/A#DIV/0! など) の処理方法を指定します。

rtl – グラフの方向を右から左に変更します(デフォルトは左から右)。

axis – 軸を表示するかどうかを指定します。

axiscolor – 軸の色を指定します。

axes – 折れ線グラフの複数の軸の表示を設定します。

ymin および ymax – グラフの縦軸の最小値と最大値を指定します。指定しない場合は自動設定されます。


SPARKLINE関数のメリットと注意点

メリット

データの傾向を一目で把握: セル内で視覚化できるため、データの変化や傾向が見やすくなります。

● セルスペースの節約: 通常のグラフを作成するよりもスペースを取らないため、シートがすっきりします。

● カスタマイズが可能: グラフの色や強調ポイントを調整することで、データをわかりやすく見せることができます。

注意点

複雑なグラフには不向き: SPARKLINEはシンプルなグラフしか作成できないため、複雑なデータの可視化には通常のグラフが適しています。

● データ量の多い場合は処理が重くなる可能性: 多くのセルで使用すると、シートの動作が遅くなることがあります。


SPARKLINE関数の実践活用まとめ

SPARKLINE関数は、データの変化を手軽に可視化し、傾向を一目で確認できる便利なツールです。

特に売上やアクセス数などの増減を確認する際には役立ち、カスタマイズオプションを使うことで、よりわかりやすいグラフを作成することができます。シンプルなグラフが必要な場面で、ぜひ活用してみてください。

使い方のコツとしては、以下のようにデーターを横長に作りその下に沿う形で作ったほうが見やすい表ができます。

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この記事を書いた人

ドローン撮影、動画編集、サイト運営、パソコンスキルを説明紹介

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