スプレッドシートで簡単テキスト変換!SUBSTITUTE関数の使い方と実例解説

はじめに

データが多くなってくると、特定の単語や文字列を置き換えたい場面がよく出てきます。GoogleスプレッドシートのSUBSTITUTE関数を使えば、簡単に文字列の置換が可能です。例えば、特定のキーワードを別の言葉に置き換えたり、データ内の表記を統一する場合に非常に便利です。

この記事では、SUBSTITUTE関数の基本から応用まで、実際に使える例を交えながら詳しく解説します。


目次

SUBSTITUTE関数とは?

SUBSTITUTE(サブスティテュート)関数は、指定した文字列内の特定の部分を別の文字列に置き換えるための関数です。データのクリーニングや整形作業で多用されるため、大量のデータを扱う際に効率的にデータを統一することができます。

SUBSTITUTE関数の基本構文

=SUBSTITUTE(文字列, 検索文字列, 置換文字列, [置換対象の出現回数])

文字列: 置換を行う対象の文字列またはセルの参照。

検索文字列: 置換の対象となる文字列。

● 置換文字列: 検索文字列の代わりに挿入する文字列。

● 置換対象の出現回数(オプション): 指定した数のみ置き換えることが可能(省略するとすべて置換)。


SUBSTITUTE関数の基本的な使い方

まずは、SUBSTITUTE関数を使って特定の文字列を別の文字列に置き換える基本的な例を見ていきましょう。

実例1:特定の単語を置き換える

データ例

商品名
新型ノートPC – おすすめ商品
最新タブレット – おすすめ商品

このような商品リストから「おすすめ商品」を「人気商品」に置き換えるには、SUBSTITUTE関数を次のように設定します。

=SUBSTITUTE(A2, "おすすめ商品", "人気商品")

結果

商品名
新型ノートPC – 人気商品
最新タブレット – 人気商品

SUBSTITUTE関数の応用例

SUBSTITUTE関数は、特定の単語を置き換えるだけでなく、他の関数と組み合わせたり、特定の出現回数のみを置き換えるといった応用も可能です。ここでは、実際の業務で役立つ応用例を紹介します。


実例2:住所データから不要な文字を削除

特定の文字や記号を削除することにもSUBSTITUTE関数は便利です。たとえば、「東京都」「神奈川県」などの住所データから「県」や「市」などの不要な文字を削除したい場合に使用します。

データ例

住所
東京都渋谷区道玄坂
神奈川県横浜市中区

「県」という文字を削除するには次のように入力します。

=SUBSTITUTE(A2, "県", "")

結果

住所
東京都渋谷区道玄坂
神奈川横浜市中区

実例3:特定の回数だけ文字列を置き換える

SUBSTITUTE関数のオプション引数を使用して、特定の回数だけ文字列を置き換えることも可能です。たとえば、電話番号の形式を「-」区切りから「/」区切りに1回目だけ変更したい場合に役立ちます。

データ例

電話番号
03-1234-5678
06-8765-4321

最初の「-」だけを「/」に置き換えるためには次のようにします。

=SUBSTITUTE(A2, "-", "/", 1)

結果

電話番号
03/1234-5678
06/8765-4321

実例4:複数の条件で置き換え

SUBSTITUTE関数は他の関数と組み合わせることで、複数条件での置換も可能です。IF関数と組み合わせて、例えば「特価商品」という文字が含まれる場合には「人気商品」に置き換え、それ以外はそのまま表示する、といった条件付きの置換ができます。

データ例

商品名
新型ノートPC – 特価商品
最新タブレット – おすすめ商品

=IF(ISNUMBER(SEARCH("特価商品", A2)), SUBSTITUTE(A2, "特価商品", "人気商品"), A2)

結果

商品名
新型ノートPC – 人気商品
最新タブレット – おすすめ商品

SUBSTITUTE関数の応用例(業務シーン別)

顧客データ管理

たとえば、顧客名簿から特定の文字列を統一したい場合にも使えます。

データ例

顧客名
田中一郎様
鈴木花子様

「様」を削除したい場合

=SUBSTITUTE(A2, "様", "")

結果

顧客名
田中一郎
鈴木花子

商品説明の更新

商品説明の文言を一括変更する場合も有効です。

データ例

説明
送料無料でお届けします!
期間限定の無料サービスです!

「無料」を「割引」に置き換えるには

=SUBSTITUTE(A2, "無料", "割引")

結果

説明
割引でお届けします!
期間限定の割引サービスです!

DATEVALUE関数との組み合わせで日付変換

文字列として表記された日付を置換して、DATEVALUE関数で日付形式に変換することも可能です。

データ例

日付
2023年10月5日
2023年11月12日

「年」「月」「日」を削除して標準的な日付に変換する例

=DATEVALUE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(SUBSTITUTE(A2, "年", "/"), "月", "/"), "日", ""))

結果

日付
2023/10/5
2023/11/12

SUBSTITUTE関数のメリットと注意点

メリット

簡単なデータクリーニング: 特定の文字列を迅速に置き換えたり削除できるので、データのクリーニング作業が効率的。

出現回数の指定が可能: 特定の文字が複数含まれている場合、特定の回数だけ置換することで、細かい操作が可能。

他の関数との組み合わせ: IFやDATEVALUE、ARRAYFORMULAなどの関数と組み合わせることで、さらに柔軟な置換が可能。

注意点

大小文字の区別: SUBSTITUTE関数は文字の大文字・小文字を区別します。「Apple」と「apple」を別の文字列として扱うので注意が必要。

複雑な条件指定には不向き: 複数の異なる条件で文字列を置き換える場合は、IFやISNUMBER、SEARCH関数との組み合わせが必要。


SUBSTITUTE関数の実践活用まとめ

SUBSTITUTE関数は、Googleスプレッドシートでの文字列処理やデータ整形において非常に便利なツールです。複数の場面で使用可能で、顧客データや住所データ、商品の説明などを一括で編集する際に活用できます。また、他の関数と組み合わせて条件付きで置換を行うことで、さらに多様なデータ管理が実現します。

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この記事を書いた人

ドローン撮影、動画編集、サイト運営、パソコンスキルを説明紹介

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