実用テク
条件付き書式 完全ガイド
条件付き書式 完全ガイド
行全体の色付け・TODAY()連動・複数条件の設計
「期限が近い行を自動で赤くしたい」「担当者が自分の行だけ目立たせたい」を自動化する。条件付き書式のカスタム数式をマスターすると、シートが自動的に注意を引くようになる。
GASとの関係:動的な条件付き書式の自動設定・更新
GASで SpreadsheetApp.newConditionalFormatRule() を使うと、条件付き書式のルール自体を動的に作成・更新できます。毎週条件が変わる場合はGASで自動更新する設計が有効です。
目次
条件付き書式の2種類
| 種類 | 使い方 | 向いているケース |
|---|---|---|
| セルの値ベース | 「次より大きい」「次と等しい」など、メニューから選ぶ | シンプルな数値・文字列の一致条件 |
| カスタム数式 | =数式 を自分で書く | 行全体への適用・TODAY()との比較・複数条件など複雑なケース |
設定の基本手順
- 書式を適用したい範囲を選択(例: A2:Z100 ← 行全体に適用するため横に広く選ぶ)
- 「表示形式」→「条件付き書式」
- 「セルの書式設定の条件」→「カスタム数式」
- 数式を入力して背景色・文字色・太字を設定
行全体に色を付けるコツ:列を$で固定する
// 「C列が"完了"の行全体」を緑にする
// 対象範囲: A2:Z100 を選択した上で以下の数式
=$C2="完了"
// ポイント:C列は$Cで固定、行番号はフラット($なし)
// $C2 → C列だけ固定、行は各行に追従
// $C$2 → 全行にC2しか見ない(間違い)
// C2 → 列も追従してしまう(間違い)
実務でよく使うパターン
パターン1:期限切れ行を赤くする
// 対象範囲: A2:Z100
// D列が期限日付のとき、期限が今日より前なら赤
=$D2
パターン2:今週期限の行をオレンジに
// 今日から7日以内に期限が来る行
=AND($D2>=TODAY(), $D2<=TODAY()+7)
パターン3:担当者が「田中」の行をハイライト
=$B2="田中"
パターン4:特定のキーワードを含む行
// E列に「要確認」を含む行
=ISNUMBER(SEARCH("要確認", $E2))
パターン5:チェックボックスがTRUEの行を薄くする(完了行のグレーアウト)
// A列がチェックボックス(TRUE/FALSE)
=$A2=TRUE
// → 文字色を薄いグレーに設定すると完了行が目立たなくなる
パターン6:重複行の検知
// B列で重複している行(2件以上存在)を黄色に
=COUNTIF($B:$B, $B2)>1
複数ルールの優先順位
条件付き書式は上にあるルールが優先されます。同じセルが複数のルールに該当する場合は一番上のルールのみ適用されます。
- 「期限切れ(赤)」→「今週期限(オレンジ)」の順にすると、期限切れが優先される
- 「交互色(薄いグレー)」を最下位に置くと、他のハイライトが優先される
この知識をGASで活かす
GASで条件付き書式ルールを動的に設定・更新できます。「毎週月曜に締切7日以内の基準日を更新する」「担当者ごとに個人ビューを自動切り替える」など、静的な設定では難しいパターンをGASで自動化できます。
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