Sheet基本
セルの基本操作 完全ガイド
セルの基本操作 完全ガイド
絶対参照・名前付き範囲・データ検証の実務設計
スプレッドシートの根幹となるセル操作の知識。$付きの絶対参照・名前付き範囲・ドロップダウンリストを正しく使えると、壊れにくいシートを設計できる。
GASとの関係:セルの操作はGASの基本中の基本
GASで sheet.getRange("A1").getValue() や sheet.getRange(2, 3).setValue("値") と書くセル操作は、スプレッドシートのセルの概念をそのままコードにしたものです。
目次
絶対参照 vs 相対参照
数式をコピーしたときに参照がどう変わるかを制御するのが$記号です。
| 書き方 | 名前 | コピー時の動作 |
|---|---|---|
| A1 | 相対参照 | コピー先に応じて行・列が自動調整される |
| $A$1 | 絶対参照 | 常にA1を参照(変化しない) |
| $A1 | 列固定(行は相対) | 列Aは固定、行番号はコピー先に応じて変わる |
| A$1 | 行固定(列は相対) | 1行目は固定、列はコピー先に応じて変わる |
// SUMIFの条件範囲は$で固定、集計範囲は相対で
=SUMIF($B$2:$B$100, E2, $C$2:$C$100)
// → この式をF列にコピーしてもB列・C列の参照は変わらない
// → E列の参照だけが E3, E4... と変化する
F4キーを押すと相対参照→絶対参照→列固定→行固定と順番に切り替わります。
名前付き範囲
範囲に名前をつけると、数式の中で A1:A100 の代わりにわかりやすい名前で参照できます。
- 範囲を選択
- 「データ」→「名前付き範囲」
- 名前を入力(例: 商品マスター、地域リスト)
// 名前付き範囲を使った数式(読みやすい)
=VLOOKUP(A2, 商品マスター, 2, FALSE)
=SUMIF(地域リスト, "東京", 売上リスト)
データ検証(ドロップダウンリスト)
セルに入力できる値を制限してミス入力を防ぎます。
- 制限するセル範囲を選択
- 「データ」→「データの入力規則」
- 「リストを範囲で指定」または「リストをアイテムとして指定」
// 直接リストを入力する場合:
完了,進行中,未着手,保留
// 別シートのリストを参照する場合:
=マスター!$A$2:$A$20
セルのロック(シート保護との連携)
- 入力してほしいセル以外をロックすると誤入力防止になる
- 「データ」→「シートと範囲を保護」で特定のセルだけ編集可能にできる
- GASで自動更新するセルは保護から除外が必要
セルアドレスの基本ルール
A1 → A列・1行目
B3:D5 → B列3行目からD列5行目の範囲
A:A → A列全体(行数指定なし)
1:1 → 1行目全体(列数指定なし)
Sheet2!A1 → 別シート「Sheet2」のA1
'シート名'!A1 → シート名にスペースが含まれる場合
この知識をGASで活かす
GASでシートを操作する際、getRange(“A1”)・getRange(1,1)・getRange(“商品マスター”)のように名前付き範囲も使えます。絶対参照・相対参照の概念はGASの行列番号計算(row+i, col+j)にも活きてきます。
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