実用テク
ピボットテーブル 完全ガイド
ピボットテーブル 完全ガイド
クリックだけで売上集計・クロス集計を作る
数百行のデータを担当者別・月別・商品別に集計するとき、SUMIFSで数式を書くより圧倒的に速いのがピボットテーブル。設定から使い方、よくある落とし穴まで網羅する。
GASとの関係:pivot集計はQUERY関数またはGASのreduce()で自動化
GASでは SpreadsheetApp.newPivotTable() でプログラム的にピボットを作れます。また QUERY関数の PIVOT 句を使えばスプレッドシート関数だけで動的なクロス集計が可能です。
目次
ピボットテーブルとは
大量の生データを、好きな視点で集計・整理する機能です。「担当者×月の売上合計」「商品×地域のクロス集計」などが、数式なしでドラッグ操作だけで作れます。
作成手順
- 集計したいデータ範囲を選択(ヘッダー行を含む)
- 「挿入」→「ピボットテーブル」
- 「新しいシートに挿入」または「既存のシートに挿入」を選ぶ
- 右側のパネル(ピボットテーブルエディタ)で行・列・値・フィルターを設定する
ピボットテーブルエディタの構成
| エリア | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 行 | 縦方向の分類キー | 担当者名・商品名・月 |
| 列 | 横方向の分類キー(クロス集計) | 地域・四半期・カテゴリ |
| 値 | 集計する数値と集計方法 | 売上合計・件数・平均 |
| フィルター | 特定の条件で絞り込む | 期間・ステータス・担当部署 |
基本的な担当者別売上集計
- 行に「担当者名」を追加
- 値に「売上金額」を追加 → 集計方法「SUM」
- 自動的に担当者ごとの売上合計が表示される
- 「並び順」を「降順」にすると売上ランキング表になる
クロス集計(担当者×月の2軸集計)
- 行に「担当者名」
- 列に「月」(日付フィールドを月でグループ化)
- 値に「売上金額」→ SUM
- 担当者×月のマトリクス表が自動生成される
値の集計方法
| 集計方法 | 使いどころ |
|---|---|
| SUM(合計) | 売上・金額・数量の合計 |
| COUNT(件数) | 注文件数・顧客数のカウント |
| COUNTA(空白除外件数) | 入力されたセル数のカウント |
| AVERAGE(平均) | 平均単価・平均納期日数 |
| MAX / MIN | 最大・最小値の把握 |
| % of grand total(総計比率) | シェア・構成比の表示 |
日付フィールドのグループ化
日付列を行や列に入れると、年・月・四半期・週などでグループ化できます。
- 行に日付列を追加
- 「グループ化の単位」を「年」「月」「四半期」などから選択
- 月別・四半期別の集計が自動的に整理される
計算フィールドの追加
ピボット内で独自の計算式を作れます。
- 値エリアで「計算フィールドを追加」
- 数式を入力(例:
=売上金額/件数で平均単価) - 既存フィールドを元にした指標が追加される
よくある落とし穴
- データに空白行がある:ピボットが空白行を別の集計行として認識する。元データに空白行を入れない
- 列ヘッダーが重複している:同名の列があるとエラーになる。ヘッダーは一意にする
- データ形式が混在:「2024/3/1」と「2024-03-01」が混在すると日付グループ化が崩れる。書式を統一する
- 数値が文字列として入力されている:SUM が 0 になる。元データの書式を確認する
ピボット vs SUMIFS — 使い分け
| ピボットテーブル | SUMIFS | |
|---|---|---|
| 向いている用途 | 探索・分析・ダッシュボード | 固定フォーマットのレポート |
| 更新 | データ追加後に「更新」ボタン | 自動(リアルタイム) |
| 集計軸の変更 | ドラッグで即変更 | 数式を書き直す |
| 他シートへの参照 | △ 参照しにくい | ◎ 直接参照可 |
この知識をGASで活かす
GASでピボット集計を自動生成するには QUERY関数の PIVOT 句が最も手軽です。「毎週月曜日に先週分のピボットレポートを自動生成してメール送信」という定期レポートの自動化がGASで実現できます。
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