スプレッドシートで最初に覚えるべき3つの関数【SUM・IF・FILTER】
スプレッドシートを使い始めると、まず壁にぶつかるのが「どの関数から覚えればいいかわからない」という問題です。関数は数百種類ありますが、現場で使う8割の作業は SUM・IF・FILTER の3つでカバーできます。
SUM — 合計を出す基本中の基本
最もシンプルで、最も使う関数です。
=SUM(B2:B100)
B2からB100の合計を出します。これだけですが、組み合わせると強力になります。
よく使うパターン:
=SUM(B2:B100)— 単純な合計=SUMIF(A2:A100,"東京",B2:B100)— 条件付き合計(Aが「東京」の行だけ合計)=SUMIFS(B2:B100,A2:A100,"東京",C2:C100,">=10000")— 複数条件付き合計
集計表を作るときは、生データのシートと集計シートを分けて、集計シートにSUMIFSを使うのが基本パターンです。
IF — 条件によって表示内容を変える
「〇〇のとき△△を表示する」という判定処理に使います。
=IF(B2>=10000,"達成","未達")
B2が10000以上なら「達成」、そうでなければ「未達」と表示します。
実務でよく使う例:
=IF(C2="","未入力",C2) ' 空欄チェック
=IF(D2>E2,"超過","正常") ' 予算超過チェック
=IF(AND(B2>0,C2="完了"),"○","") ' 複数条件
ネストして使うこともできますが、3段階以上になると読みにくくなるので、後述のFILTERやIFSへの移行を検討してください。
FILTER — 条件に合う行だけを抽出する
オートフィルターの操作を関数で自動化したのがFILTERです。別シートに特定条件のデータだけを自動表示できます。
=FILTER(A2:D100, C2:C100="東京")
C列が「東京」の行だけを、A〜D列まるごと取り出します。
FILTERが特に便利なケース:
- 部署別・担当者別のデータを別シートに自動振り分け
- 「未完了タスクだけを別シートに表示」する進捗管理
- 「今月分だけを抽出」する月次集計
' 複数条件のFILTER
=FILTER(A2:D100, (C2:C100="東京")*(B2:B100>=10000))
' 何も該当しない場合のエラー回避
=FILTER(A2:D100, C2:C100="東京", "該当なし")
この3つで何ができるか
SUM・IF・FILTERを組み合わせると、たとえばこんな仕組みが作れます:
- 生データシートに日々の売上を入力
- FILTERで「今月・東京・1万円以上」だけを集計シートに自動表示
- SUMIFSで担当者別・商品別の合計を自動集計
- IFで目標達成・未達を自動判定して色分け
毎回フィルターをかけ直す手間がなくなり、シートを開くたびに最新状態が自動反映されます。
次のステップ
この3つを使いこなしたら、次は VLOOKUP → XLOOKUP に進みましょう。マスタデータとの照合が格段に楽になります。
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