複数シートを連携させてデータ管理を一元化する
「部署ごとにシートを分けているが、全体集計が手作業になっている」「毎月シートをコピーしているが、参照がずれる」という問題は、シート間参照とIMPORTRANGEを正しく使うことで解決できます。
シート間で値を参照する基本
別シートのセルを参照するには、シート名の後に「!」をつけます。
' 「東京」シートのB2セルを参照
=東京!B2
' スペースや記号が含まれるシート名はシングルクォートで囲む
='2026年1月'!B2
範囲で指定すればSUMやFILTERと組み合わせられます。
' 「東京」シートの売上を合計
=SUM(東京!B2:B100)
' 複数シートの合計(東京+大阪+福岡)
=SUM(東京!B2:B100) + SUM(大阪!B2:B100) + SUM(福岡!B2:B100)
IMPORTRANGE — 別ファイルのデータを取り込む
部署ごとに別スプレッドシートファイルを管理している場合は、IMPORTRANGEで別ファイルのデータを参照できます。
=IMPORTRANGE("スプレッドシートのURL", "シート名!範囲")
使用例:
' 東京営業所のスプレッドシートからデータを取り込む
=IMPORTRANGE("https://docs.google.com/spreadsheets/d/XXXXXX", "売上!A2:E100")
初回利用時に「アクセスを許可」ボタンが表示されるので押してください。
注意点:
- IMPORTRANGEは数十秒更新ラグがある場合がある
- ファイルが大きいと処理が重くなる
- 参照先のファイルの閲覧権限が必要
月次シートを整理する設計パターン
「毎月シートをコピーして管理」はよくあるパターンですが、シートが増えると管理が大変です。代わりに以下の構成を推奨します:
- 生データシート(1枚):全期間の生データを追記する。日付列を必ず入れる
- 集計シート:FILTERやSUMIFSで月・部署・担当者ごとに集計
- ダッシュボードシート:集計シートの値をグラフ化・見やすく整理
月が変わるたびにシートをコピーする必要がなくなり、生データに追記するだけで集計が自動更新されます。
複数シートをFILTERで集約する
各シートが同じ構造の場合、FILTERとVSTACKを組み合わせると全シートを集約できます。
' 東京・大阪・福岡シートのデータをまとめて集約
=VSTACK(東京!A2:E100, 大阪!A2:E100, 福岡!A2:E100)
これを「全体シート」に置いておけば、各シートの追記が全体に自動反映されます。
シートを守る「シート保護」
集計式や設定シートを誤って変更されないよう、シートの保護を設定しましょう。
- シートタブを右クリック → 「シートを保護」
- 「シートとロックされたセルを保護する」にチェック
- 編集を許可するユーザーのみ選択
次のステップ
スプレッドシートの基本が固まったら、GAS入門に進みましょう。シートの更新やメール送信を自動化できます。
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