Googleスプレッドシートでの集計を簡単に!COUNTIFSとSUMIFSの使い分けと実例紹介

はじめに

Googleスプレッドシートでデータを集計する際、条件に応じてセルを数えたり合計を求めたりするのに便利な関数がCOUNTIFSSUMIFSです。この2つの関数は、複数条件を指定できるため、業務や日常のデータ管理に役立ちます。しかし、どちらをどのように使い分ければよいのか、悩むこともあるかと思います。

この記事では、COUNTIFSとSUMIFSの違いと、どのように使い分けると効果的かを解説します。基本的な使い方から実践的な例まで紹介し、条件付きでデータを集計する際に役立つポイントを学んでいきましょう。


目次

COUNTIFSとSUMIFSの違い

COUNTIFS関数とは?

COUNTIFS関数は、複数の条件に基づいて範囲内のセルの数をカウントする関数です。指定した条件をすべて満たすセルの数を数えることができます。複数の条件を使うことで、特定のデータをより正確に集計することができます。

COUNTIFSの構文

=COUNTIFS(条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)

条件範囲: 条件をチェックするデータ範囲。

条件: 各範囲でカウントする条件。

SUMIFS関数とは?

SUMIFS関数は、複数の条件に基づいて、範囲内のセルの合計を計算する関数です。指定した条件をすべて満たすデータの合計値を取得するのに役立ちます。

SUMIFSの構文

=SUMIFS(合計範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2], …)

合計範囲: 合計を計算したい範囲。

条件範囲: 条件をチェックするデータ範囲。

条件: 各範囲で集計する条件。


COUNTIFSの使い方:複数条件でカウントする

COUNTIFS関数を使うことで、複数条件に合致するデータの数をカウントできます。たとえば、特定の部署に所属する特定の年齢以上の従業員数をカウントしたいときに便利です。

実例1:特定の部署に所属し、かつ年齢が30歳以上の従業員数をカウントする

データ例

社員ID名前部署年齢
001田中営業28
002鈴木開発35
003佐藤営業40
004中村開発29
005松本営業32

カウント方法

「営業」部門で年齢が30歳以上の従業員数をカウントします。

=COUNTIFS(C2:C6, "営業", D2:D6, ">=30")

解説

C2:C6で「部署」を確認し、「営業」と一致するセルを絞り込みます。

D2:D6で「年齢」を確認し、30歳以上の従業員をカウントします。

結果

結果: 2
30歳以上の「営業」部門の従業員は「2人」です。


SUMIFSの使い方:複数条件で合計を求める

SUMIFS関数は、特定の条件に合うデータの合計値を求める際に便利です。たとえば、特定の地域で売上が一定以上のデータのみを集計したい場合に使います。

実例2:特定の部署で年齢が30歳以上の従業員の給料の合計を計算

データ例

社員ID名前部署年齢給料
001田中営業28300,000
002鈴木開発35400,000
003佐藤営業40350,000
004中村開発29310,000
005松本営業32370,000

合計方法

「営業」部門で年齢が30歳以上の従業員の給料合計を求めます。

=SUMIFS(E2:E6, C2:C6, "営業", D2:D6, ">=30")

E2:E6で「給料」を合計範囲として指定します。

C2:C6で「部署」を確認し、「営業」と一致するセルを絞り込みます。

D2:D6で「年齢」を確認し、30歳以上の従業員の給料を合計します。

結果

結果: 720,000
30歳以上の「営業」部門の従業員の給料の合計は「720,000円」です。


COUNTIFSとSUMIFSの使い分けのポイント

どちらを使うかの判断基準

COUNTIFSは「特定条件を満たすデータの数」を知りたいときに使用します。

SUMIFSは「特定条件を満たすデータの合計」を知りたいときに使用します。

たとえば、条件に合致するデータがどれだけあるかを確認するだけならCOUNTIFS、条件に合うデータの数値合計を求めたい場合はSUMIFSが適しています。


COUNTIFSとSUMIFSの応用例

実例3:複数条件のカウントと合計を組み合わせる

COUNTIFSとSUMIFSを組み合わせることで、特定条件でカウントしたデータとその合計を一度に求めることも可能です。これにより、例えば特定の製品の在庫数と合計在庫量を同時に把握できます。

データ例

商品ID商品名カテゴリ在庫数単価
A001ノートPC電子機器1050,000
A002タブレット電子機器1530,000
A003椅子家具2010,000
A004テーブル家具2520,000
A005スマホ電子機器570,000

COUNTIFSを使ったカウント

「電子機器」カテゴリの商品数を数えます。

=COUNTIFS(C2:C6, "電子機器")

結果

「電子機器」カテゴリの商品は「3個」です。

SUMIFSを使った合計

「電子機器」カテゴリの商品在庫の合計金額を計算します。

=SUMIFS(D2:D6, C2:C6, "電子機器", E2:E6, ">=30000")

結果

  • 結果: 240,000円
    「電子機器」カテゴリで単価が30,000円以上の商品在庫の合計金額は「240,000円」です。

COUNTIFSとSUMIFSのメリットと注意点

メリット

複数条件を指定可能: COUNTIFSやSUMIFSは、複数の条件を設定してデータを集計できるため、特定のデータを効率的に抽出・集計できます。

データ集計の自動化: 条件を指定するだけでデータが自動で更新されるため、業務の効率化に役立ちます。

他の関数との組み合わせ: IFやARRAYFORMULAなどと組み合わせることで、さらに柔軟なデータ処理が可能になります。

デメリット

範囲と条件数の一致: 各条件範囲のサイズが一致していないとエラーになります。条件範囲を設定する際には、すべての条件範囲が同じサイズであることを確認しましょう。

計算負荷: 大量のデータに対してCOUNTIFSやSUMIFSを使用すると、処理速度が遅くなることがあるため、最適化が必要です。


COUNTIFSとSUMIFSの活用方法まとめ

COUNTIFSとSUMIFSは、スプレッドシートでのデータ集計において非常に強力なツールです。条件を自由に設定でき、複数条件でのカウントや合計が可能なので、ビジネスや個人のデータ分析に幅広く応用できます。正確な集計を行うために、範囲設定と条件指定を正しく行い、使い分けをしっかり理解することで、より効率的なデータ管理が実現できます。

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この記事を書いた人

ドローン撮影、動画編集、サイト運営、パソコンスキルを説明紹介

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