データーを1個づつ取り出す、UNIQUE関数の活用方法と実例解説!

はじめに

データが増えると重複した値が多くなり、情報が見づらくなることがあります。そこで役立つのが、GoogleスプレッドシートのUNIQUE関数です。この関数を使えば、特定の範囲内で重複しているデータを一瞬で除去し、リストをすっきりと整えることができます。特に、リストから一意のデータだけを抽出したい場合や、重複を排除したデータセットを作りたい場合に便利です。

この記事では、UNIQUE関数の基本的な使い方から、実践的な活用法まで、実例を交えて詳しく解説していきます。UNIQUE関数の機能をマスターすることで、データ管理の効率が格段に向上します。


目次

UNIQUE関数とは?

UNIQUE関数は、指定した範囲内で一意の値(ユニークな値)を抽出するための関数です。重複するデータがあっても、UNIQUE関数を使えば自動的に除外され、一覧表示されるため、重複データの管理や集計が非常に簡単になります。

UNIQUE関数の基本構文

=UNIQUE(範囲, [並び替えオプション], [空白を含むオプション])

範囲: 一意の値を抽出したい範囲を指定します。

並び替えオプション(オプション): 行方向または列方向で並べ替えを行うかどうかを指定します。

空白を含むオプション(オプション): 空白セルを含めるかどうかを指定します。


UNIQUE関数の基本的な使い方

まずは、UNIQUE関数の基本的な使い方について見ていきましょう。シンプルなデータセットを使って、特定の列や行から一意の値だけを抽出する方法を紹介します。

実例1:顧客リストから一意の名前を抽出

データ例

顧客ID名前
001田中
002鈴木
003佐藤
004鈴木
005田中

上記の顧客リストから、名前が重複せずに一意の顧客名だけを抽出します。

=UNIQUE(B2:B6)

解説

範囲: B2:B6で名前の列を指定しています。

● 結果: UNIQUE関数は、「田中」「鈴木」「佐藤」という一意の名前を表示します。

結果

名前
田中
鈴木
佐藤

UNIQUE関数の応用例

UNIQUE関数は、単純に重複を除去するだけでなく、他の関数と組み合わせて使うことで、さらに強力なデータ処理ツールとなります。ここからは、UNIQUE関数を使った応用的な例をいくつか紹介します。


実例2:複数列から一意の組み合わせを抽出

複数の列にまたがるデータから、一意の組み合わせを抽出したい場合にもUNIQUE関数が使えます。たとえば、製品名とカテゴリを組み合わせた一意のリストを作成する際に便利です。

データ例

製品ID製品名カテゴリ
P001ノートPC電子機器
P002スマホ電子機器
P003ノートPC家電
P004タブレット電子機器
P005スマホ電子機器

製品名とカテゴリの組み合わせを重複なく表示したい場合、次のようにUNIQUE関数を使用します。

=UNIQUE(B2:C6)

結果

製品名カテゴリ
ノートPC電子機器
スマホ電子機器
ノートPC家電
タブレット電子機器

実例3:条件付きで一意のデータを抽出

UNIQUE関数とFILTER関数を組み合わせて、条件を満たす一意のデータだけを抽出することも可能です。

データ例

日付顧客名金額
2023/01/01田中50,000
2023/01/02鈴木30,000
2023/01/02佐藤40,000
2023/01/03田中25,000
2023/01/04佐藤30,000

ここで、例えば「金額が30,000円以上の顧客名を一意で表示したい」という場合、以下のようにUNIQUE関数とFILTER関数を組み合わせます。

=UNIQUE(FILTER(B2:B6, C2:C6 >= 30000))

結果

顧客名
田中
鈴木
佐藤

実例4:リストに並べ替えを適用して一意の値を取得

UNIQUE関数とSORT関数を組み合わせることで、一意のデータを並べ替えたリストを作成することができます。たとえば、アルファベット順や数値の昇順でデータを整理するのに便利です。

データ例

顧客ID名前
001田中
002鈴木
003佐藤
004鈴木
005田中

アルファベット順に一意の名前を抽出するには、次のようにUNIQUE関数とSORT関数を組み合わせます。

=SORT(UNIQUE(B2:B6))

結果

名前
佐藤
鈴木
田中

UNIQUE関数と他の関数との組み合わせ

UNIQUE関数は、FILTERやSORTの他にも、ARRAYFORMULAなどと組み合わせることで、さらに高度なデータ処理が可能になります。ここでは、他の関数との組み合わせを使った実例を紹介します。


実例5:ARRAYFORMULAとUNIQUE関数を使って動的に一意のデータを取得

UNIQUE関数とARRAYFORMULA関数を組み合わせて、データが追加されたときにも自動で一意のリストが更新されるように設定することが可能です。

データ例

日付顧客名金額
2023/01/01田中50,000
2023/01/02鈴木30,000
2023/01/02佐藤40,000
2023/01/03田中25,000
2023/01/04佐藤30,000
=ARRAYFORMULA(UNIQUE(B2:B6))

この式を使えば、新たなデータが追加されると同時に、一意の顧客名リストが自動的に更新されます。


UNIQUE関数のメリットと注意点

メリット

重複データを自動で除去: 複数行にわたるデータから一意の値を抽出するため、データが見やすくなります。

他の関数と組み合わせ可能: FILTERやSORT、ARRAYFORMULAなどと組み合わせることで、条件付きの一意データ抽出が可能。

動的な更新が可能: データが追加されても自動でリストが更新されるため、定期的なデータ管理が不要。

注意点

空白セルの扱い: デフォルトで空白セルも抽出されるため、不要な場合は空白を含めない設定を行う必要があります。

データ範囲の指定に注意: 範囲が変動する場合、ARRAYFORMULAを活用すると効率が良いですが、範囲の指定ミスが起こりやすいため確認が必要です。


UNIQUE関数の実践活用まとめ

UNIQUE関数は、スプレッドシート上でのデータ管理や集計において、重複データの整理を自動化し、効率化するための便利なツールです。特に、条件付きでデータを抽出したり、複数列にわたるデータを簡単に整理したりする際に強力なサポートを提供します。他の関数と組み合わせることで、さらに幅広いシーンでの活用が可能です。重複データの整理にお悩みの方は、ぜひこのUNIQUE関数を活用してみてください。

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この記事を書いた人

ドローン撮影、動画編集、サイト運営、パソコンスキルを説明紹介

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