1. VLOOKUP関数って何?
まず最初に、VLOOKUPがどんなものなのか簡単に説明します!
VLOOKUPは、Googleスプレッドシートの中で「このデータ、どこにあるの?」といった検索をサクッと行える便利な関数です。たとえば、商品IDや社員番号を使って、そのIDに対応するデータ(価格や名前など)を素早く取得することができます。
基本構文
=VLOOKUP(検索値, 検索範囲, 列番号, [検索の型])
ちょっと難しそうに見えますが、慣れれば超簡単!それぞれの要素はこんな感じです:
- 検索値:探したいデータ(例:商品IDや顧客ID)
- 検索範囲:データが入っているエリア(この範囲の1列目で検索が行われます)
- 列番号:結果を返したい列の番号(列番号は1から数えます)
- 検索の型:通常は
FALSE
を使って完全一致を探します(TRUE
は近似値を探す場合に使いますが、日常的にはほぼFALSE
でOK)
2. VLOOKUP関数の使い方の基本
では、具体的にどんなふうに使うのか見ていきましょう!例えば、商品リストがあったとして、商品IDを使ってその商品の価格をサッと検索したい時にVLOOKUPが活躍します。
例:商品リスト
商品ID | 商品名 | 価格 |
---|---|---|
1001 | ノートPC | 100,000 |
1002 | タブレット | 50,000 |
1003 | スマホ | 80,000 |
ここで、商品ID「1002」の価格を知りたいときは、次のようにVLOOKUPを使います。
=VLOOKUP(1002, A2:C4, 3, FALSE)
この式では、商品ID「1002」を検索し、その行の3列目(価格「50,000」)を返してくれます!まるで魔法のようですね。
3. VLOOKUPを使った便利な実例5選
VLOOKUPを使いこなすと、日常業務から個人のデータ管理まで、さまざまな場面で大活躍します。ここでは、VLOOKUPを使った便利な実例を5つ紹介します。これらの使い方を参考にして、スプレッドシートでのデータ処理をもっと楽しく、効率的にしていきましょう!
1. 商品在庫管理
商品在庫を管理するとき、商品IDごとに在庫数や発注状況をチェックすることがよくあります。VLOOKUPを使えば、商品IDを入力するだけで、簡単に在庫数を自動取得し、必要に応じて発注をかけることができます。
例:商品在庫リスト
商品ID | 商品名 | 在庫数 |
---|---|---|
1001 | ノートPC | 15 |
1002 | タブレット | 30 |
1003 | スマホ | 20 |
ここで、商品ID「1003」(スマホ)の在庫数を調べたい場合、次のようにVLOOKUPを使います。
=VLOOKUP(1003, A2:C4, 3, FALSE)
この式は、商品ID「1003」を検索し、対応する在庫数「20」を返します。これで、在庫数がすぐに確認でき、発注タイミングも見逃しません。
2. 顧客管理
顧客情報を管理するときに、顧客IDからその人の氏名や連絡先を素早く確認できると便利ですよね。VLOOKUPを使えば、顧客IDを入力するだけで、他の情報を一瞬で引き出すことができます。
顧客ID | 顧客名 | 連絡先 |
---|---|---|
101 | 山田 | 080-1234-5678 |
102 | 佐藤 | 090-8765-4321 |
103 | 鈴木 | 080-5678-1234 |
顧客ID「102」(佐藤)の連絡先を取得するには、次のように入力します。
=VLOOKUP(102, A2:C4, 3, FALSE)
これにより、佐藤さんの連絡先「090-8765-4321」が返されます。顧客対応の際に役立ちますし、電話やメール対応も素早く行えます。
3. 成績管理
学生や社員の成績や評価を管理する場合、個別の成績や評価を検索する場面は頻繁にあります。VLOOKUPを使えば、学生IDや社員IDを入力するだけで、その人の成績や評価をすぐに引き出せます。
学生ID | 名前 | 数学 | 英語 |
---|---|---|---|
201 | 田中 | 85 | 78 |
202 | 中村 | 92 | 88 |
203 | 高橋 | 79 | 91 |
たとえば、学生ID「202」(中村)の英語の成績を取得したい場合は、次のようにVLOOKUPを使います。
=VLOOKUP(202, A2:D4, 4, FALSE)
この式により、英語の成績「88」が返されます。これにより、各生徒の成績を簡単に管理でき、クラス全体のパフォーマンスを迅速に確認できます。
4. 社員データベース管理
社員のデータベースでは、社員IDを元に所属部署や電話番号、役職などを検索することが一般的です。VLOOKUPを使えば、社員のIDを入力するだけで、すぐに必要な情報を取得できます。
社員ID | 氏名 | 部署 | 電話番号 |
---|---|---|---|
301 | 佐藤 | 営業 | 03-1234-5678 |
302 | 鈴木 | 人事 | 03-8765-4321 |
303 | 田中 | 経理 | 03-5678-1234 |
社員ID「302」(鈴木)の部署名を検索する場合、次のように設定します。
=VLOOKUP(302, A2:D4, 3, FALSE)
これで、「人事」という部署名が返されます。会社全体のデータ管理や迅速な情報共有にも役立ちます。
5. 購入履歴の追跡
VLOOKUPを使えば、購入履歴の管理も簡単。例えば、購入IDを入力するだけで、誰が何を購入したのかを瞬時に確認できます。
購入ID | 顧客名 | 商品名 | 購入日 |
---|---|---|---|
501 | 田中 | ノートPC | 2023/05/20 |
502 | 佐藤 | タブレット | 2023/06/15 |
503 | 山田 | スマホ | 2023/07/10 |
ここで、購入ID「503」の購入情報を取得したい場合、次のように設定します。
=VLOOKUP(503, A2:D4, 4, FALSE)
これにより、購入日「2023/07/10」が返されます。販売データの追跡や購入履歴のチェックが迅速に行えるため、営業やサポート業務にも大いに役立ちます。
これらの実例を使えば、日常業務やプライベートでのデータ管理がグンと効率的に!VLOOKUPはシンプルながらも、使い方次第で驚くほど多くの場面で役立ちます。ぜひこれらのシチュエーションを参考に、自分のデータ管理にVLOOKUPを活用してみてください!
4. よくあるエラーとその対策
VLOOKUPを使っていると、「あれ、なんかエラー出てる…」ってことがたまにあります。ここでは、よくあるエラーとその対策を紹介します!
1. #N/Aエラー
検索値が見つからない場合に出るエラーです。これを回避するために、IFERROR
関数を使ってエラー時の対応を決めておきましょう。
IFERRORはどんな関数とも組み合わせが有効な手段です、是非この機会に覚えましょう。
=IFERROR(VLOOKUP(A2, B2:D10, 2, FALSE), "データがありません")
これで、検索値が見つからない場合でも、「データがありません」と表示されるので、安心です!
2. 列番号の設定ミス
列番号を間違えると、間違ったデータが返されるかエラーが出るので注意!列番号は、検索範囲の左から数えて指定します。
5. VLOOKUPの限界と解決法
VLOOKUPは便利ですが、できないこともあります。ここでは、その限界と、どうやってその壁を乗り越えるかを説明します。
1. 左側の列を検索できない
VLOOKUPは、検索範囲の左側でしか検索できません。右側の列を検索したい場合は、データを並べ替えるか、INDEX
とMATCH
を組み合わせて使いましょう。
=INDEX(範囲, MATCH(検索値, 別の範囲, 0))
2. 複数条件での検索ができない
VLOOKUPは1つの条件しか使えません。複数の条件で検索したい場合は、FILTER
関数を使うのがおすすめです。
=FILTER(範囲, 条件1, 条件2)
6. 他の関数と組み合わせることでさらに強力に!
VLOOKUPは単体でも便利ですが、他の関数と組み合わせることでさらに強力になります。
1. IF関数と組み合わせる
条件に応じて、違うリストからデータを引き出すことができます。
=IF(B2="VIP", VLOOKUP(A2, VIPリスト, 2, FALSE), VLOOKUP(A2, 一般リスト, 2, FALSE))
これで、VIP顧客か一般顧客かを判断して、それぞれのリストから情報を取得できます。
2. IFERROR関数と組み合わせる
エラーが発生したときの対応を指定できます。
=IFERROR(VLOOKUP(A2, B2:D10, 2, FALSE), "該当なし")
エラーが出る代わりに「該当なし」と表示されるので、スムーズな作業が可能に。

7. 進化した関数「XLOOKUP」との違い
最近登場したXLOOKUPは、VLOOKUPの進化版ともいえる関数です。VLOOKUPではできなかったこともXLOOKUPで解決できます!
1. 縦・横どちらでも検索可能!
XLOOKUPは縦だけでなく横方向の検索も可能。さらに、左側の列も検索できるので、より柔軟です。
2. 完全一致か近似値かも自動調整
XLOOKUPは、結果が見つからない場合にもデフォルトでエラーメッセージを表示できます。
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, "データがありません")
8. まとめ:VLOOKUPでスプレッドシートをもっと使いこなそう!
VLOOKUP関数を使いこなせば、Googleスプレッドシートでのデータ処理が劇的にスムーズになります。商品管理、顧客データの検索、在庫チェック、成績管理など、あらゆるシーンで活躍すること間違いなし!
ぜひ、今日からVLOOKUPを試してみて、あなたのデータ管理をレベルアップさせてください!

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